首と鎖骨の間にある腕神経叢まひ、片側の腕が動かせない腕神経叢まひ
腕神経叢まひ(わんしんけいそうまひ)とは、首と鎖骨の間にある腕に行く神経の束が引っ張られて 麻痺が起こった状態である。
交通事故などの外傷によって起こる場合や、スポーツ、出産のときに痛め て起こることがある。
◆麻痺の具合によって上位型、下位型がある。◆
1.上位型
第5、6神経根に麻痺がでる。
2.下位型
第7神経根に麻痺が出る。
腕を動かす神経は、首のところで脊髄から出て、腕に伸びている。骨盤
位分娩や巨大児の分娩で、くびの片側が強く伸ばされたり圧迫されたりす
ることにより、神経が損傷し片側の腕が動かせない状態である。
上腕型(
腕全体は動かせないが、手の関節、指は動く)と前腕型(腕は動くが、手
指は動かない)がある。上腕型は横隔膜神経まひを合併することがあるが
、前腕型より治りやすい。
予防対策として考えられるのは、日常生活の中で椀神経の保護に気をつけ ることしかない。
近年では交通事故、スポーツなどによる腕神経叢まひが増えているが、見落 とされる場合があるので注意が必要だ。気がつかずに治るのが遅れたり、ま ひが残る場合もある。
また、自分の体力の限界を知り、過剰なスポーツなどは避けたほうが良い。 症状が出てきたら早めの医師による治療をお薦めしたい。