HOME > 医学・健康ニュース

J-Medical 医学・健康ニュース

<タミフル>厚労省解析「異常行動が半減」誤りの可能性 2008年1月16日 NEW

 インフルエンザ治療薬「タミフル」(一般名リン酸オセルタミビル)の服用と異常行動に関し、厚生労働省研究班(班長・広田良夫大阪市大教授)の解析が誤 りだった可能性が高いことが分かった。タミフル服用患者は異常行動が半減したとの内容で先月公表したが、薬の副作用に詳しい医薬ビジランスセンター(大阪 市天王寺区)の浜六郎理事長によると、服用者による重い異常行動は、服用なしの1.7倍多いという。研究班の広田教授は「偏りを除くと、服用者の方が異常 行動の率が高くなる可能性がある」と話しており、詳しい解析を進めている。

 タミフルは、10代の使用が原則禁止されている。研究班は、06年末から07年前半にインフルエンザにかかった18歳未満の患者、約1万人のデータを解 析。「今後変わる可能性がある」と留保した上で、非服用者の異常行動・言動は約22%、命にかかわる重い異常行動は0.77%だったのに、服用者ではそれ ぞれ9.7%と0.45%だったと公表した。

 しかし今月10日の会議で、医療機関受診前に異常行動・言動を起こした患者を含めていた点について、本来解析対象にすべきではなかったとの指摘が出たと いい、「服用者で半減」との結果は、服用と異常行動の関連を小さく見せるような、対象の偏りが原因だった可能性が高いとの結論に達した。

 一方、浜理事長は今回の解析について「タミフルを投薬された患者が服用前に起こした異常行動を、投薬されなかった患者の異常行動として扱った点が誤り だ」と指摘。正しく解析すれば、服用者の異常行動・言動の発症率は約16%、重い異常行動の発症率は約0.58%となり、それぞれ非服用者の約12%、 0.34%を上回るという。

 浜理事長は「研究班は速やかに訂正すべきだ。10歳未満でも服用で異常行動が増えており、この年代でも使用を原則禁止すべきだ」と訴えている。

乳歯幹細胞バンク 名古屋大で稼働へ 再生医療に反響続々 2008年1月7日 NEW

 乳歯の「幹細胞」を再生医療に活用するため、名古屋大に設立された「乳歯幹細胞研究バンク」が15日から稼働する。廃棄物だった乳歯が医療資源になるとあって、全国から提供の問い合わせが相次ぎ、研究グループは「目標より早く検体が集まりそう」と思わぬ反響に驚いている。

 同バンクを設立した名大大学院医学系研究科の上田実教授らのグループは、犬の歯を使った骨再生実験に成功している。バンクでは、永久歯に生え変わる前の 子供の歯である乳歯の歯髄から幹細胞を取り出して培養。保存方法や遺伝子データなどを収集して基礎研究を重ね、ヒトへの応用を目指す。

 当初は、目標にした1万個の乳歯を集めるのに数年かかるとみていた。しかし、昨年12月のバンク設立公表後、全国から「提供するにはどうすればいいか」という問い合わせが100件以上あった。

 乳歯による再生医療は、受精卵からつくる胚(はい)性幹細胞(ES細胞)で指摘される倫理問題がないうえ、医療バンクでは先輩格の臍帯血(さいたいけ つ)や骨髄と違い、誰もが生え変わりの時に手にする身近さがある。上田教授は「名大病院近くの住民の提供が多いと思っていたが、全国的に反響がある。捨て ていた歯が骨や神経の再生に役立つという分かりやすさがあるのでは」と話す。

 ただ、検体にする乳歯は幹細胞が死滅しないように培養液で保存してバンクに届ける必要がある。培養液は低温なら48時間保存できるが、特殊なもので専門機関にしかない。

 さらに、バンクの研究グループは10人以下で、外来や手術の合間にボランティアでかかわるので、短時間で大量の検体を処理するのは難しい。

 このため、当面は名大病院のほか、グループの研究員が勤務する研究室・歯科医院の計6カ所で乳歯を集中的に集める。バンクの運営が軌道に乗った段階で、遠隔地の一般家庭からでも、培養液に成分が近い牛乳に入れて密閉し、宅配便で送ってもらうことを検討している。

 乳歯は虫歯でないことが条件で、抜ける前からの相談が望ましいという。

過去のニュース一覧

医学・健康ニュース バックナンバー一覧
食材の栄養講座〜知って少しだけ健康に〜
食材の栄養講座
〜知って少しだけ健康に〜【全20回】

メールアドレス: (無料)
医学・健康情報サイト J-Medical トップページへ

- SubMenu -

健康食品 ビタミン・ミネラル食材の栄養ダイエット
Copyright © 2007 j-medical.net All rights reserved