下痢や嘔吐を伴なう急性胃炎、二日酔いの胃の痛み急性胃炎
胃に急激な炎症が起こる病気で、胃の病気の中で慢性胃炎と並んで一番多 い病気である。安静にし、食事に気をつけていれば2〜3日で治るが、暴 飲暴食などを続けていると、慢性胃炎になることがあるので、早めの手当 てが大切になる。
症状は、暴飲暴食などが原因の場合、みぞおち周辺に重苦しい痛みがあり、 吐き気やげっぷが出る。食中毒などからきた場合は、下痢や嘔吐を伴う。 ときには、吐血することもあるが、ショック状態に陥ることはない。食中 毒の場合には高熱が出る場合もある。
多くの人が一度は経験する二日酔いの場合、胃の痛みや吐き気は急性胃炎 の症状が起きていることのあらわれである。
暴飲暴食によって起こるケースが多く、とくにアルコールは胃の粘膜を荒 らす上に胃酸分泌を促進させるので主な原因のひとつといえる。かぜ薬や 抗生物質など、胃の粘膜を刺激する薬の副作用によっておこる場合や、細 菌による食中毒、アレルギー性の場合などもある。
また、精神的なストレスから起こる潰瘍も、実際には強い胃炎をともなう ことがあり、出血や粘膜のただれを起こすことがある。
胸やけや胃炎をよく起こす人は、食生活の習慣に原因があると考えられる。 暴飲暴食をつつしむだけでなく、辛いものなどの刺激物、タバコやアルコ ール、早喰い、不規則な食事、さらにはストレスの解消法などについて、 全般的に見直しをはかることが大切である。
胃が炎症を起こしている場合には、とにかく胃を休めること。できれば1 〜2食ほど食事を絶ち、水分はぬるま湯や番茶、スポーツ飲料などで十分 に補給するようにする。そして、おかゆや豆腐、プリンなど、徐々に消化 のよい食事を摂るようにし、安静を保っていれば数日で治ることも多い。
また、野菜や果物などには、炎症を抑えるビタミンやミネラルが多く含ま れているので、トマトやきゅうり、ぶどうなどのような食物繊維が少ない ものを摂るとよい。
近年、海藻のヌルヌル成分の中に含まれる多糖体「フコイダン」が、胃の 粘膜を保護・修復するとして注目されている。