腹壁瘢痕ヘルニア
腹壁瘢痕ヘルニアは、腹壁の瘢痕部(傷口)が癒合せず、腸管が脱出して、皮膚を押し上げるものである。
【原因 Cause】
開腹手術や外傷が原因となる。妊娠、腹水等の圧力で、瘢痕部が伸びて起こる場合もある。
【症状 Symptoms】
腸管の瘤が腹部に隆起する。
【治療 Treatment】
圧迫帯による保存処置がとられる。重い場合は、腸管を腹腔に戻す手術する。
ヘルニアとは、体内の臓器や構造が、あるべき部位から逸脱した状態を指す。
腹部の内臓に多くみられ、例えば腹壁ヘルニアは、腹壁に生じた裂け目から腹部の内臓が腹膜に包まれたまま腹腔外に脱出するものである。鼠蹊(そけい)ヘルニア・臍(さい)ヘルニアや椎間板ヘルニアなどがある。
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