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マロリー・ワイズ症候群

マロリー・ワイズ症候群は、食道、胃の間付近の粘膜が裂けて出血する状態のことである。

【原因 Cause】
食中毒や妊娠、大量飲酒等で嘔吐が激しいときに起こる。

【症状 Symptoms】
・嘔吐
・吐血、下血
・ショック状態

【治療 Treatment】
止血のために、薬剤注入、レーザー、電気メスが使われ、重症になるに従い、止血剤、血管収縮剤、抗潰瘍剤等を点滴で投与する。手術をする場合もある。



マロリーとワイズという医師が飲酒後、嘔吐を繰り返すうちに吐血した患者をを調べたところ、
胃の噴門部に縦走する裂創からの出血であったことがわかった。
それ以来胃に縦走潰瘍を認める場合、マロリー・ワイズ症候群と呼んでいる。