HOME > 医学・健康ニュース > 2007年10月の医学・健康ニュース

2007年10月の医学・健康ニュース

<中皮腫>発症ルート解明 放医研 2007年10月31日

 ◇不要細胞死なず、がん化促進

 アスベストによって中皮腫が発症するルートの一つを、放射線医学総合研究所の研究チームが解明した。細胞内で「H鎖フェリチン」というたんぱく質 が増えることで、不要になった細胞を死に至らせるアポトーシスという機能が抑制され、がん化を促進すると考えられるという。アスベストによって中皮腫が発 症する具体的なメカニズムが判明したのは初めてで、中皮腫の早期診断法への応用が期待される。

 放医研の長谷川純崇研究員=分子腫瘍(しゅよう)学=らはヒトの中皮細胞に2種類のアスベストを加え、アスベストの量や接触時間が多いほどH鎖フェリチンが増えることを発見した。

 さらにH鎖フェリチンの増えた細胞では、細胞死が起こりにくくなっていることも突き止めた。ヒトの中皮腫細胞5株を調べたところ、2株ではH鎖フェリチンが通常細胞より増加していることも確認した。

 長谷川さんは「複数の発症ルートがあるだろうが、H鎖フェリチンやそれに結合する鉄を体外から計測する方法を開発し、中皮腫の早期診断につなげたい」と話している。

ローズマリーにアルツハイマー予防効果 岩手大など発表 2007年10月22日

 西洋料理などで使うハーブのローズマリーに多く含まれるカルノシン酸に、脳の神経細胞が細胞死するのを防ぐ効果があることを岩手大など日米合同研究チームが突き止め、22日発表する。アルツハイマー病やパーキンソン病の予防や治療をする新薬につながる成果だという。

 米国では、医薬品への応用に向けたプロジェクトが始まった。成分を使ったサプリメントも製品化される予定だ。

 岩手大の佐藤拓己准教授(神経工学)らは、マウスの右脳の動脈をクリップで2時間閉じて人工的に脳の神経細胞が死ぬ状況を作った。カルノシン酸を事前に注射したマウスとしないマウス各9匹で、24時間後に脳の変化を比べた。

 注射しなかったマウスは右脳の52%が壊死(えし)していたが、注射したマウスでは壊死部分が34%にとどまり、カルノシン酸に強い脳細胞保護効果があることを実証した。

 カルノシン酸が細胞死を抑える遺伝子を活性化することも解明し、認知症など脳神経細胞の細胞死に関連する病気の予防や治療に応用できる可能性を示した。

 佐藤准教授は「認知力が衰え始める前に発症を予防できる可能性がある。神経回路を再生する力も高く、治療効果も期待できる」と話している。

がん死亡率の低下が加速=米国 2007年10月16日

ワシントン15日AFP=時事】米国の国立がん研究所、がん協会など3機関の合同調査で、同国のがんによる死亡率が2002−04年に年平均で2・1%低 下していることが14日、分かった。これは1993−2002年間に比べて、ほぼ2倍の速度の低下となっている。

  調査によると、男女の結腸がん、男性の前立腺がん、肺がん、女性の乳がんによる死亡が減っている。特に結腸がんによる死亡率は男女ともに、年 間で約5%低下している。調査は、がんによる死亡の低下には喫煙者の減少、早期予防、治療法の進歩などが寄与していると指摘している。

  米がん協会のセフリン会長は、「我々はがんとの闘いで形勢を一変させつつある」と語った。07年に米国でがんと診断される人は推定140万人で、うち死亡に至るのは56万人と見積もられている。

過去のニュース一覧

医学・健康ニュース バックナンバー一覧
食材の栄養講座〜知って少しだけ健康に〜
食材の栄養講座
〜知って少しだけ健康に〜【全20回】

メールアドレス: (無料)
医学・健康情報サイト J-Medical トップページへ

- SubMenu -

健康食品 ビタミン・ミネラル食材の栄養ダイエット
Copyright © 2007 j-medical.net All rights reserved